2013/01/15
沖縄の桜のこと
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新年を迎えました。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
これまで何度も「桜染め」のことをお伝えしてきました。
家やご近所の庭の桜の枝で染めることがほとんどでした。染井吉野や山桜など。
昨年の秋、沖縄の友人から「12月になったら沖縄の寒緋桜で染めてみませんか」とお誘いをいただきました。
ご存知のように沖縄ではかなり早く、一月に桜が咲きます。ですから、そのひと月前くらいには染めないと。
カフェの大きな窓から本部の海が見渡せる丘に有り、夕日が海に沈むのをを見ながら入れるバスルームのあるゲストルームも有ります。
沖縄北部の本部(もとぶ)、やんばるとも呼ばれるところにその友人の素敵なカフェ「モトブヒルズ ブリリアンテ」http://www.brilliante-motobuhills.netがあります。
そんな素敵なお誘いにのって、12月の半ばにそこへ行ってきました。
今回はそのご報告を。
鞄には糸や布、媒染剤や棒やのこぎり、タンクなど。。。ぎっしりつめて、いざ南へ!
現地でお借りできるバケツやざるにボール、大きなお鍋などが有るので大助かり。
暖かいのを通り越して暑い沖縄のお天気にびっくりしながらも、身体も心もゆったりのびのび。
建物の裏山によじ上り、雑木林の中から桜らしき樹を探し、手頃な枝をいただいて集めて
できるだけ小さなチップにして大鍋で煮出す。
一度目は茶色の液。何となく濃い!
二度目は明らかに赤茶色。いきなり赤い!グラスに入れて確かめてみる。
三度四度。。。と煮出していく。
家で煮出しているときこれほど赤い液にはならなかった。
もちろん桜の種類が違うし、咲く花の色も違う。
そして、よくよく考えると沖縄の水は琵琶湖を水源とする水より石灰質が強い水のせいも有るかもしれない。
翌日染めてみる。
想像していたほどガツンと染まるわけではないが、ピンクの色のせいが違う。
若々しいピンク。少しクールなピンク。お洒落なピンク。
いやぁ〜楽しい!嬉しい!
糸や布の質が違うと発色も違う。時間が許す限り染めて染めて。。。
その合間には、読谷村の「やちむん祭り」(沖縄の焼き物作家の器がいっぱい)や「本部手作り市(本部で暮らす作家の木工品や手描きTシャツ、地元の山菜など)、ガラス工房、島たこに島かつおに島酒(泡盛)、沖縄そばにぜんざい(金時豆のおぜんざいにかき氷がのっている)。
那覇ではワインもお料理もお店もシェフご夫妻も素敵なビストロにも出会い。
海水を温めたプールでのタラソセラピーや、「神の手か?」と思うような整体の先生に疲れをほぐしてもらい、ピンク色の機体の飛行機で帰ってきました。
本当に素晴らしくありがたい旅でした。
(咲いている桜は1月中旬になって咲き誇っている写真を送ってもらいました)