2010/05/10

ことしの桜染めのこと

3月から5月とずぅっと桜染めに浸っています。春が近づき、どの桜の樹で。。。と探している頃,ご近所の知り合いのお家で大きな山桜の樹を剪定されているところを通りがかりました。小さな蕾を持ちかけているちょうど良い時期です。「この桜、下さぁい!!!」「やぁ,助かった。好きなだけ持っていって!」ありがたいことです。私には天の恵み。しかも例年の何倍もの大量。さっそく煮出してたくさんの染液をつくりました。そして、この冬我が家にきた薪ストーブで数日間桜の薪だけを燃やして、その灰から灰汁を作り準備万端。絹糸も糸屋さんのすすめで、生糸から灰汁練りをして。今年はちょっとした秘訣も取り入れて。そして、おかげさまですごく綺麗な桜の色が染まりました。いや,まだ染め続けています。もう、何を織るとか、どれ用にとか考えていられなくて持っている糸ぜんぶ染めてしまう勢いです。まさに「桜大尽」。

くるみボタンのこと

何度もお話ししている小さな残り裂地のこと。
まさかと思う小さな布でくるみボタンが作れました。友人の田口由香さんが「はじめてでもかんたん!手づくりくるみボタンの本」を出しました。とても可愛いので,さっそく私もキットを買い作ってみました。私の紬の裂地で。シンプルに。くるみボタンってそのままなのに可愛い名前ですね。子供の頃から大好きです。ボタンホールには通しにくいんだけれど,表情があり上等な感じがします。そしてなぜか懐かしい。
2〜3センチ位でも作れるので感激!使い道が決まらなくても並べて嬉しい。桜で染めたシャツのアクセントや髪を纏めるゴムにつけるとか,真田紐を通して帯留めに。いっぱい作ってしまいそうです。
「はじめてでもかんたん! 手づくりくるみボタン」誠文堂新光社刊 田口由香 わたなべいくこ著