2009/07/27

「一花 DUSKIN」のこと

6月に取材を受けた情報誌が7月末に発行され手元にも届きました。「ダスキンのメリーメイド」の「一花」と言って定期的にハウスクリーニングの契約をしている方向けに配布されています。毎号、暮らしを彩るための様々な分野の女性が紹介されています。嬉しいことに知り合いの方から「見ましたよ!」と連絡をいただきました。自分の写真はやっぱり照れくさいけれど、作品や制作の写真はプロのカメラマンがとって下さっているのでとてもきれい!普段なにげなく考えていることを取材を受けながら整理できたり、確認できたりとても有意義でした。丁寧に取材をして下さった関係者の方々に感謝しています。記事の内容も皆さんに見ていただきたいのですが、文字がこまかすぎて無理ですね。残念!

2009/07/13

端裂れのこと

前にも小さな端裂れもいとおしくて、と書きました。自分で染めて織った布ですから幅2〜3センチくらいしかなくても小箱にためていました。きものの残りで袋物などをつくった残り、それでもっと小さな小物をつくった残り。もう無理かな、と思っていましたらまだ生かせる道が開けました。9月に個展をさせて下さる「伊と忠GINZA」ではオリジナルの針山を販売しておられます。で、今回の私の個展の限定版としていつもの作り手の方が私の布を使って作って下さることになりました。その布をお渡しする時にそのほとんどリボン状の端裂れを組み合わせて、苦手のミシンで継ぎ合わせて針山用の布を作りました。作業がしにくいかしら、継ぎ目が邪魔かしら、と不安でした。昨日試作品が届きました。なかなか可愛いでしょ!「小さな面積にいろんな柄が見られてウレシイかも!」と伊と忠GINZAの方も言って下さり、私はなんだかとても嬉しい。

藍染めのこと

「藍染め」ってよく知られていますよね。昔から世界中で様々な技法で染色に使われてきました。「藍の生葉染め」はもっと原始的で子供の頃に朝顔の花の汁で絵を書いたみたいな染め方です。 この写真が「藍」です。雑草のイヌタデに似ているかな。私は家の小さな畠に種を蒔き育てています。春に蒔いた蓼藍がこのところぐんぐん育ってきています。夏の終わり頃に刈り取って、赤い茎から葉をむしり取り、ミキサーで水と一緒にガァーとジュースにして(青汁みたい)布で漉します。このジュースを水で薄めて染液とします。もちろん他の草木染めのように煮たりしません。きれいな緑色のひんやりした液に真っ白の糸や布を浸し、色を吸い込ませます。すぐに鮮やかなエメラルドグリーンになります。数分でよく絞りさばいて空気に触れさせます。すると手品のように グリーンがブルーに変わるのです。そのわずか数秒の変化はほかの藍染めの技法でも同じです。本格的な藍建てができなくてもこの魅力的なマジックを味わえるので毎年育てます。紺色までは無理で鮮やかな縹色や水色、薄い瓶覗き。鉄媒染すると大好きなブルーグレーが染まります。また 染める時にもお見せしたいと思います。