2009/09/08

帯のこと

八寸の袋名古屋帯です。ややざっくりとした織り目があるため締めるときもお召しになっている間も馴染みやすくすべりません。軽くて、からだをしぜんに包むのでとても心地良いのです。前にコーディネートの時にお話ししましたように、私は「織りのきもの」に「織りの帯」派なのでなるべくシンプルな印象の縞や格子の色柄で、しっかりとした質感のある帯を作りたいと思っています。とくに単衣の季節にはきちんとした素材の織り帯がすっきりとしています。私の作る夏帯はたて糸に絹、よこ糸に手積みの麻を織り込んでいます。適度な張りと透け感があります。お召しになっていただいたらよくわかっていただけると思います。今回の出品作だけでなく、お着物に会わせてお誂えのご相談も承りたいと思っています。どうぞお気に入りのおきもののお話をお聞かせ下さい。