2013/01/28

遠来のお客さまのこと




お正月休みも終わる頃、遠い街でこのウェッブサイトをご覧になっている方からメールをいただきました。
「美しい織物」というタイトルでした。
サンフランシスコで茶道やお茶で使う袋物などを作ることを学ばれているそうです。
『1月中旬に京都と東京を訪れるので、あなたの織った裂地をわけてくれませんか。その紬で古袱紗や仕覆を作りたいのです。』と言う内容でした。

そして本当に比叡平の拙宅まで訪ねてきてくださいました。
ご挨拶のあと、私はいちばんに『どのようにして私のサイトを見つけられたのですか?』とお聞きしました。
「TUMUGI」や「KOBUKUSA」などのキーワードで検索されて、この私のサイトに来てくださったそうです。
画像を何度もご覧になって、文章は時々日本の方に読んでもらっておられたようです。

お茶や草木染め、織物、糸のことなどできる範囲の英語で話がうんと盛り上がり、想像していた以上に熱心に真剣にご覧になって、私の紬を大変気に入ってくださいました。
とても繊細な感性をお持ちのようで、緯糸に僅かに走る鮮やかな色の筋や紬糸の節や太細がつくる布の表情に感心してくださっていました。
もちろん、私としてはものすごく嬉しくて感激です。

楽しみながら、迷いながら何点かの裂地を選び、大切そうにお持ち帰りになりました。
こんなふうにのんびりとしたブログですのに奇跡のような出来事でした。
『今年もがんばって素敵な紬を織ろう!!』と心から思いました。

Thank you for comming, Bo? san.